※画像のサンプルはAIによって作られたイメージ画像です。
凱旋門賞が近づくと、私の中では冷静に見比べたい気持ちと、日本馬を思いきり応援したい気持ちが、早くも並んで走り始めます。今年もその状態です。頭は比較表を求めているのに、心は応援旗を振りたがる。なかなか忙しい季節ですね。
2026年9月30日に発表された出走馬は、日本のアドマイヤテラとメイショウタバルを含む16頭。前年覇者ダリズが連覇を狙い、英国の3歳勢も挑む構図です。さらに、フレンドリーソウルやカルパナにも目を向けると、日本馬への期待だけでは語り切れない顔ぶれになっています。
私が今年の日本馬を見るうえで大切にしたいのは、アドマイヤテラは馬場への適性と追い切り後の良化、メイショウタバルは最終追い切りの動きと武豊騎手の感触です。期待の理由が少し違うので、同じ物差しで雑に並べるより、それぞれの強調材料を整理したほうが見えてくるものがあります。
そこへ、実績と状態の両面で存在感を示すダリズを置いてみる。私はこの順番で考えると、今年の凱旋門賞がぐっと分かりやすく感じます。応援の熱量はそのままに、判断材料もきちんと持って本番を迎えたいところです。
まず押さえたい、日本馬2頭と海外勢の注目点
最初に、今回の見どころを整理しておきます。これは私の予想順位ではなく、それぞれの馬をどこから見ると理解しやすいかをまとめた比較です。
| 馬名 | 主な材料 | 私が注目する点 |
|---|---|---|
| アドマイヤテラ | 最終追い切りで鋭く反応して先着。陣営がフランスの馬場への適性に手応え | 現地での良化と、馬場への対応 |
| メイショウタバル | 武豊騎手を背にシャンティイの芝で最終追い切り。5馬身先着 | 走りのリズムと、実際に騎乗した武豊騎手の感触 |
| ダリズ | 前年の凱旋門賞優勝馬。最終追い切りと体調に陣営が好感触 | 前年の実績に、今年の状態がどう重なるか |
| フレンドリーソウル | ヴェルメイユ賞をレースレコードで逃げ切り、追加登録で参戦 | 直近の実戦で示した走り |
| カルパナ | キングジョージでカランダガンに勝利 | 競り合いで発揮するしぶとさ |
| ヴァランディール | グラファール調教師が良化に言及。ダリズとともに挑戦 | 状態が上向いているという陣営の評価 |
こうして並べると、調教で目を引く馬、実戦の結果が強い材料になる馬、舞台への適性が期待される馬と、注目する入口が違います。私はこの違いを残したまま考えたいです。全部を「好調」の一語に詰め込んでしまうと、せっかくの情報が満員電車になってしまいますから。
英国3歳勢と前年覇者の対決も、今年の大きな軸です。日本馬2頭を追いながら、王者に挑む海外勢にも視線を配る。そのひと手間が、レース全体を楽しむ余裕につながりそうです。
アドマイヤテラは、現地の馬場に合うという手応えが中心
友道調教師とC・デムーロ騎手が語る適性
アドマイヤテラでまず気になるのは、友道康夫調教師の「馬の特性がロンシャンに合っている」という言葉です。さらに「フランスの馬場に合う馬を連れてきた」とも話しています。挑戦への意気込みと一緒に、今回の舞台を意識した適性への自信が伝わってきます。
凱旋門賞を考えるとき、私はつい日本での成績から頭に入ってしまいます。それは自然な入口ですが、今回は陣営が馬と現地の馬場との相性をはっきり意識している。ならば、こちらも評価の視線をそこへ移してみたいと思います。
手綱を執るC・デムーロ騎手も、日本との馬場の違いに触れながら、適性には自信を示しています。「日本の馬場とは違う」という感触と、アドマイヤテラなら対応できそうだという手応え。この二つが一緒に語られているところを、私は大事にしたいです。
管理する調教師は馬の特性から、騎手は騎乗した感触から、それぞれ馬場への対応を捉えています。立場の違う二人が同じ方向を見ている点は、今回の期待を整理するうえで分かりやすい材料です。
鋭い反応、力強い脚取り、追い切り後の良化

調整過程にも目を向けると、アドマイヤテラは最終追い切りで鋭く反応して先着しました。友道調教師は「しっかり仕上がっている」と話し、C・デムーロ騎手からも「先週より良い。重い芝も良さそう」という感触が出ています。
私がここで注目するのは、「先週より良い」という比較です。好調という言葉だけでもうれしくなりますが、同じ馬の変化を捉えた言葉には、調整の進み具合を考える手掛かりがあります。前の段階からどう変わったかが見えると、本番へ向かう流れをつかみやすくなりますね。
水を含んだ馬場でも力強い脚取りを見せ、馬体の充実も伝わってきます。陣営の適性への自信と、実際の調教での動きが、ここではつながっています。私としては、馬場への期待を考える際に、この具体的な走りを一緒に覚えておきたいです。
追い切りの翌日には、角馬場で1時間の運動を行っています。そして友道調教師は「このひと追いで良くなった」と手応えを口にしました。鋭く動いたという当日の話から、その後の良化まで見ていくと、アドマイヤテラの準備を一続きのものとして捉えられます。
私は派手な追い切りの話につい目が向きますが、その翌日の過ごし方にも関心があります。本番へ向かう馬の時間は、注目を集める瞬間の間にも続いている。角馬場での運動という一場面も、今回の挑戦を形作る大切な一日なのだと感じます。
札幌記念9着から、どこを見るか
アドマイヤテラは札幌記念9着から凱旋門賞へ向かいます。この着順は、比較する際に押さえておきたい事実です。一方、友道調教師は参戦までの選択について、経験を踏まえてベストと考えた趣旨を語っています。
私なら、前走の結果、今回へ向けた調整、現地の馬場への適性を順番に見ます。前走の9着は過去の実戦結果。追い切りの鋭い反応や良化の手応えは現在の状態。そしてロンシャンに合うという評価は、今回の舞台との相性です。それぞれが違う問いに答えています。
このように分けると、着順だけで気持ちが沈んだり、調教の好感触だけで一気に舞い上がったりせずに済みそうです。応援していると、私の評価も気分に合わせて伸び縮みしがち。せめて物差しの目盛りくらいは落ち着かせておきたいですね。
友道調教師にとっては、4年ぶり、3度目の凱旋門賞挑戦です。過去の経験を踏まえた馬の選択と、今回の馬場適性への自信。その背景まで含めて見ると、アドマイヤテラの挑戦には、ただ期待するだけではない具体的な輪郭が見えてきます。
メイショウタバルは、5馬身先着と武豊騎手の感触をセットで見る
気合を乗せる狙いから、最終追い切りへ
続いて、メイショウタバルです。こちらは最終追い切りの前に、石橋調教師が「少し気合を乗せるために、しっかり追い切る予定」と話していました。まず調教の狙いがあり、そのうえで当日の動きがある。この順番で見ると、仕上げの意図を追いやすくなります。
メイショウタバルはシャンティイの芝で、武豊騎手を背に最終追い切りを行い、5馬身先着しました。武豊騎手がこの馬の調教に騎乗するのは初めて。ここでいう初めては、調教での騎乗という意味です。
数字として目を引くのは、やはり5馬身です。私もまずそこに反応します。ただ、今回の動きを考えるうえでは、リズミカルな走りを見せたという点も一緒に受け止めたいところです。先着した幅と、走りのリズム。両方に目を向けると、印象が少し立体的になります。
追い切り前に示された気合を乗せる狙いに対して、騎乗後にはどんな感触があったのか。そこを結ぶのが、武豊騎手の言葉です。私はこのつながりが、メイショウタバルの状態を考える際の一番分かりやすい入口だと思っています。
「戦闘モード」という言葉が示す期待
武豊騎手は追い切り後、メイショウタバルが「戦闘モード」にあるという手応えを伝えています。動きについても良い感触を示しました。気合を乗せることを意識した追い切りの後に、実際に背中にいた騎手からこうした評価が出たのは、注目したい点です。
「戦闘モード」という表現は、読んでいる私の気持ちにもスイッチを入れます。ただし、私が入るのは観戦モード。馬より先に力んでしまわないよう、深呼吸も必要そうです。
調教での初騎乗という点も、今回の話題を特徴づけています。武豊騎手がその日のメイショウタバルをどう感じたのか。その感触を、5馬身先着という結果と重ねて見ることで、数字だけでは伝わらない部分にも関心を持てます。
私の中では、メイショウタバルの注目材料は、気合を乗せる調教の意図、リズミカルな動き、5馬身先着、そして武豊騎手の好感触という流れでつながっています。一つの強い言葉だけを切り取るより、準備の流れとして理解したほうが納得しやすいです。
石橋調教師が口にした責任とチームの思い
石橋調教師は、挑戦に際してプレッシャーがあることを語り、「感無量というか、いろいろな思いがありますね」とも話しています。華やかな舞台が近づくほど、その裏側で背負う責任も大きくなる。私はこの言葉に、調教師として馬を送り出す重みを感じます。
そして「チームでの挑戦です」という言葉。メイショウタバルの最終追い切りは武豊騎手との場面に目が向きますが、その一場面へ至るまでには、陣営としての準備があります。チームという言葉が入ると、私の視線も自然に少し広がります。
武豊騎手、石橋調教師、松本好雄オーナーをめぐる凱旋門賞への思いも、この挑戦の背景にあります。目の前の馬の状態を考えながら、その馬を送り出す人たちの思いも受け止める。メイショウタバルには、そんな見方をしたくなります。
日本馬2頭を比べるなら、期待の根拠の違いを見たい
アドマイヤテラとメイショウタバル、どちらにより期待するか。そう考えたくなるのは自然ですが、私はまず、いま表に出ている強調材料の種類を比べたいです。両馬とも仕上がりに前向きな話がありながら、その中身には違いがあります。
| 比較する点 | アドマイヤテラ | メイショウタバル |
|---|---|---|
| 騎手 | C・デムーロ騎手 | 武豊騎手 |
| 調教師 | 友道康夫調教師 | 石橋調教師 |
| 追い切りでの材料 | 鋭い反応で先着。水を含んだ馬場でも力強い脚取り | シャンティイの芝でリズミカルに走り、5馬身先着 |
| 状態についての言葉 | 先週からの良化、ひと追い後の上向き | 戦闘モードという感触、動きへの好評価 |
| 舞台への期待 | ロンシャンやフランスの馬場への適性を陣営が強調 | 最終追い切りで示した動きと気持ちの面に注目 |
アドマイヤテラは、馬場への相性と現地での良化が組み合わさっている。メイショウタバルは、最終追い切りという具体的な場面と、そこに騎乗した武豊騎手の評価がつながっている。私はこの違いを、今年の日本馬を見るための基本の整理にしています。
比べるときに気をつけたいのは、自分の関心がどこにあるかです。馬場への対応を重く見るなら、アドマイヤテラ陣営の言葉が気になる。直前の動きや気合に注目するなら、メイショウタバルの追い切りが目に入る。どの材料を重く受け止めたのかを言葉にすると、自分の見方もはっきりします。
私は両馬を応援するからこそ、この違いを楽しみたいです。日本馬という大きな括りの中にも、それぞれの準備があり、それぞれの手応えがある。その輪郭が分かると、レース前の時間まで面白くなってきます。
前年覇者ダリズは、今年の状態も含めて中心に置きたい

一方、海外勢へ目を向けると、まずはダリズです。前年の凱旋門賞を勝ち、今年は連覇へ向かいます。日本馬を応援する私にとっても、比較の中心から外せない存在です。
ダリズについては、最終追い切りの鋭い動きに加え、グラファール調教師が非常に良い状態にあると手応えを示しています。前年の勝利という実績と、今回へ向けた体調の良さ。この二つを同時に持っている点が、今年の見どころになります。
私は前年覇者を見ると、つい去年の印象をそのまま持ち込みがちです。けれど、今回のダリズには今年の仕上がりに関する前向きな材料もある。看板の大きさだけでなく、いまの状態にも目を向けられるのは、比較する側としてありがたいところです。
鞍上はバルザローナ騎手。ダリズには48年ぶりとなる牡馬の連覇も懸かっています。ひとつ勝つだけでも大きな舞台で、もう一度頂点へ向かう。その挑戦は、日本馬の悲願とは別の角度から、今年のレースに厚みを加えています。
連覇に向けて陣営が工夫を重ねてきたことも、この挑戦の背景です。私はここに、勝った馬にも次の勝利へ向けた準備があるという当たり前で大切なことを感じます。前年の栄光だけで、本番までの時間が自動運転になるわけではないのですね。
同じ厩舎のヴァランディールにも目を配る
グラファール調教師は、ダリズとヴァランディールの2頭で挑みます。ヴァランディールについても、良くなっているという評価が出ています。ダリズの存在が大きいぶん、私はもう1頭の状態にも意識して目を向けたいです。
また、グラファール厩舎は228頭を管理するフランス最多の規模です。この数字は馬同士の能力比較とは別に、欧州競馬の現場を想像する入口になります。凱旋門賞を追っていると、出走馬だけでなく、その馬を送り出す厩舎の姿にも関心が広がりますね。
大きな厩舎の中で、それぞれの馬が本番へ向けて整えられていく。私は管理頭数の多さそのものより、その現場から出てくる個々の状態への言葉に目を向けたいです。ダリズには体調の良さ、ヴァランディールには良化という評価がある。その違いを分けて覚えておきます。
フレンドリーソウルとカルパナは、実戦の内容が気になる
レースレコードで逃げ切ったフレンドリーソウル
フレンドリーソウルは、ヴェルメイユ賞をレースレコードで逃げ切り、追加登録で凱旋門賞へ参戦します。直近の実戦で、勝ち方と時計の両方に目を引く材料がある存在です。
私が特に気になるのは、逃げ切りというレースの形です。前に行って、そのまま勝ち切ったという具体的な結果がある。凱旋門賞の流れを考える際にも、まず思い出しておきたい実績です。
レースレコードという言葉には、どうしても心が反応します。私の中の注目付箋が一枚増える感じです。ただ、その付箋に書いておきたいのは「すごい」だけではありません。ヴェルメイユ賞で、逃げ切って、レースレコードだった。この三つをまとめて覚えておくと、印象の中身がはっきりします。
フレンドリーソウルは、2000万円を超える追加登録料が免除される点でも注目されています。参戦への経緯として大きな話題ですが、私がレースでの評価を考えるときに中心へ置くのは、やはりヴェルメイユ賞で示した走りです。
カルパナは競り合いの強さに注目
カルパナはキングジョージでカランダガンを破っています。しぶとさと競り合いの強さが注目点で、こちらも実戦の結果から目を向けたい馬です。
フレンドリーソウルは逃げ切りとレースレコード、カルパナは強い相手に勝った実績と競り合いへの強さ。同じ海外の注目馬でも、私の頭に浮かぶレースの場面は違います。比較すると、それぞれの持ち味を覚えやすくなりますね。
日本馬の調整を追う時間が増えるほど、海外勢の名前だけが記憶に残りやすくなります。そこで私は、馬名と一緒に「どのレースで、どんな結果を出したか」を結びつけたいと思っています。名前の暗記大会になると、私の記憶力が早々に息切れしますので。
そして、この顔ぶれに英国3歳勢が加わります。前年覇者への挑戦という大きな構図の中に、日本馬2頭、直近の実戦で光る馬、成長の途上にある3歳勢がいる。視線を広げるほど、今年の凱旋門賞を一つの物語だけで語るのはもったいなく感じます。
16頭の顔ぶれが固まり、次は枠順と馬場に注目
出走馬が絞られる過程では、第2回登録取消で19頭から15頭へ減り、その後、日本馬2頭を含む16頭の出走が発表されました。私が9月30日時点の全体像として押さえておきたいのは、発表された16頭という顔ぶれです。
頭数が定まると、次に気になるのが枠順です。枠順発表は木曜夜。日本馬の評価を考えるうえでも、新しく加わる具体的な判断材料になります。
私は枠順が出たら、いま抱いている期待をもう一度、レースの中へ置き直してみたいです。調教で良い動きを見せた馬が、どこから競馬を始めるのか。対戦相手との並びを考える入口ができると、レース前の想像も少し具体的になります。
湿った馬場での手応えと、乾燥する可能性
馬場も大きな関心事です。今年は乾燥した馬場となる可能性が話題に上がっています。一方で、アドマイヤテラには水を含んだ馬場での力強い動きがあり、C・デムーロ騎手からは重い芝への好感触が出ています。
私はここで、調教時の馬場と本番当日の馬場を、それぞれ具体的に考えたいです。水を含んだ馬場で動けたことはアドマイヤテラの材料として持ちつつ、本番ではどんな状態になっているかを見る。こうして順番をつけると、馬場の話がふわっとした印象で終わらずに済みます。
友道調教師のロンシャンへの適性評価も、そのとき改めて思い出したい言葉です。調教師の見立て、騎手の感触、調教での動き、そして当日の馬場。それぞれをつないで考えることが、アドマイヤテラを理解する助けになると思います。
欧州と日本の競馬の違いを考える視点としては、馬格も話題になっています。私はこれを、当日の馬体を見るときの着眼点として覚えておきたいです。アドマイヤテラの馬体の充実という話とも重ねながら、体つきと走りの両方へ関心を向けたいと思います。
馬の状態を追うほど、人の言葉も心に残る
アドマイヤテラに託す夢と「恩返し」
ここからは、挑戦を支える人たちの思いにも触れたいです。アドマイヤテラの近藤旬子オーナーは、凱旋門賞を夢のようなレースとして楽しみにしています。また、利一氏にゆかりのある血統馬で臨むことへの思いとして、「先代も行きたかっただろうなと思います」と語っています。
私はこの言葉に、今回の出走が一頭の海外遠征という枠を超えて、受け継がれてきた思いを運ぶ場面でもあるのだと感じます。馬名の横に騎手や調教師の名前を並べるだけでは見えてこない、オーナーの時間がそこにはあります。
友道調教師の、日本で一番に凱旋門賞を勝ちたいという思いも率直です。3度目の挑戦という事実と一緒に受け止めると、その言葉の重みが変わってきます。経験を重ねたうえで、今回のアドマイヤテラをこの舞台へ送り出す。その決断を私は興味深く見ています。
C・デムーロ騎手は、日本の競馬へ恩返しをしたいという気持ちを語っています。また、日本馬で凱旋門賞へ臨むことへの高揚感も伝えています。適性への自信を話す騎手と、恩返しへの思いを話す騎手が、同じ一人の中にいる。その両方を知ると、騎乗を見る楽しみが増します。
武豊騎手にとって続いている目標
武豊騎手は「凱旋門賞は私のモチベーションのひとつ」と話しています。私はこの言葉が印象に残ります。大きなレースへの挑戦が、日々の騎乗を支える動機の一つとして、いまも存在している。その現在形に重みを感じるからです。
2006年のディープインパクトでの挑戦を振り返った際には、勝たなければというほどの気持ちだったことも語っています。過去を振り返る言葉と、今回の挑戦について語る言葉。その両方に触れると、凱旋門賞が武豊騎手にとって長く続く目標であることが伝わってきます。
勝利して初めて心境が変わるのではないか、という見方にも、この目標の大きさがにじみます。私はその結末を先回りして語るより、今年メイショウタバルとどんな競馬をするのかを楽しみにしたいです。長い物語の続きを、目の前の一戦で見届ける気持ちです。
武豊騎手は凱旋門賞の2日前、サンクルー競馬場のリステッド競走、ダリア賞にも英国調教馬で参戦します。6年前に制したレースでの騎乗です。凱旋門賞へ向かう日々の中に、別の実戦での騎乗もある。その予定まで追うと、現地で過ごす時間の密度を感じます。
応援フラッグとエールが、挑戦の景色を広げている

アドマイヤテラとメイショウタバルには、応援フラッグが届いています。馬の状態や対戦相手の比較を考えていたところへ、こうした話が入ると、私の気持ちも少し柔らかくなります。
武豊騎手とメイショウタバルには、無事にゴールしてほしい、人馬ともにけがなく走ってほしいというエールも寄せられています。勝利への期待と、無事に走り終えてほしいという願い。応援する側の気持ちは、その両方を自然に抱えるものなのだと思います。
凱旋門賞への気持ちを高める映像では、「勝利は、最も忍耐強い者にもたらされる」という言葉が掲げられ、強い反応を呼んでいます。メイショウタバルの挑戦を応援する歌もあり、応援は旗や言葉、映像、歌と、いろいろな形で広がっています。
私はこうした熱気に触れると、つい当日より先に感情が走り出しそうになります。まだレース前なのに、心の中では拍手の準備ができている。少し気が早いですね。それでも、挑戦を待つ時間には、こういう楽しさがあっていいと思います。
もちろん私が応援の中で見たいのは、思いを背負う人たちの表情と、その中心にいる馬の走りです。フラッグが届いたという話も、陣営の言葉も、最後にはアドマイヤテラとメイショウタバルという2頭への関心へ戻ってきます。
10月4日の観戦前に、私が整理しておきたいこと
2026年の凱旋門賞は、10月4日の日曜夜10時30分から無料生中継が予定されています。特別ゲストは福永祐一調教師と川田将雅騎手。これは中継の開始時刻として、私も観戦予定の目印にしたいです。
馬の動きや騎手の判断について、どんな視点が語られるのかも楽しみです。自分で気になった点を持って見ると、解説の言葉にも引っ掛かりができます。「なるほど」で終わるより、「そこをどう見るのだろう」と関心を持って待つほうが、私は観戦を楽しめます。
当日までに整理したいことは、次のとおりです。
- アドマイヤテラは、現地での良化と馬場への適性を中心に考える。
- メイショウタバルは、最終追い切りのリズム、5馬身先着、武豊騎手の感触をつなげて捉える。
- ダリズは、前年の優勝実績と今年の良好な状態を合わせて見る。
- フレンドリーソウルとカルパナは、直近の実戦で示した内容を覚えておく。
- 木曜夜の枠順発表と、本番当日の馬場を確認する。
馬券の面では、海外馬券発売が10周年を迎える節目でもあります。私は観戦の期待と予想を整理する際、どの馬を応援したいかに加えて、どの材料を評価したかを言葉にしておきたいです。適性を重く見たのか、実績を重く見たのか、調整過程に引かれたのか。それがはっきりすると、レースを見る目線も定まります。
今年の私の関心は、アドマイヤテラの舞台への相性と、メイショウタバルの最終追い切りでの手応えにあります。そして、その2頭が前年覇者ダリズや海外の強敵にどう挑むのか。期待する理由を一つずつ持てたことで、本番を待つ気持ちも具体的になってきました。
近藤旬子オーナーの夢、友道調教師の3度目の挑戦、C・デムーロ騎手の恩返しへの思い。石橋調教師が語るチームの挑戦と、武豊騎手にとって続いている目標。2026年の凱旋門賞には、馬の比較だけでは収まり切らない思いが集まっています。
10月4日の夜は、その思いも胸に置きながら、まずは一頭一頭の走りをしっかり見たいです。比較表を作りたがる頭も、応援旗を振りたがる心も、当日は仲良く同席してもらうつもりです。アドマイヤテラとメイショウタバルが、ロンシャンでどんな走りを見せてくれるのか。私は今、その瞬間を楽しみにしています。




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