※画像のサンプルはAIによって作られたイメージ画像です。
2026年9月20日、中山競馬場で行われる第72回オールカマー。秋の大舞台へ向かう実力馬が集まる芝2200メートルのGⅡは、連覇を狙うレガレイラを中心に、コスモキュランダがどこまで迫るかが大きな見どころです。
ただし、比較する相手はコスモキュランダだけではありません。2200メートルのGⅡで実績を重ねたジューンテイク、中山で4連勝中のエセルフリーダ、前走内容が高く評価されるパンジャにも、それぞれ異なる強みがあります。実績表だけで決めると、調教やコース適性が「こちらも見てください」と袖を引いてくる顔ぶれです。
今回は、有力馬の実績、前走、1週前追い切り、舞台適性を比較しながらレースを展望します。過去10年の傾向も交え、勝ち切る候補と上位争いに加わる候補を考えるための判断材料を整理していきましょう。
今年の構図は、実績のレガレイラに異なる強みを持つ馬が挑む形
まず全体像を押さえると、レガレイラは前年の優勝馬で、GⅠ3勝の実績を持つ存在。登録メンバーで唯一のGⅠ馬でもあり、実績を重視するなら比較の基準になります。秋初戦から連覇を狙い、その先につながる走りが期待されます。
そこへ迫るのが、2025年の有馬記念で2着に入ったコスモキュランダです。前走の宝塚記念でも4着と力を示し、得意の中山で勝利を目指します。レガレイラとの比較では、GⅠ勝利の実績に対して、中山で積み重ねた好走と直近のGⅠでの走りが対抗材料になります。
ジューンテイクは距離、エセルフリーダは競馬場、パンジャは前走内容が主な評価軸です。全員を同じ物差しで測るより、どの条件なら持ち味が生きるのかを分けて考えると、今年のオールカマーがぐっと見やすくなります。
| 馬名 | 中心となる強み | 近況・前走の材料 | 今回の焦点 |
|---|---|---|---|
| レガレイラ | GⅠ3勝、前年のオールカマー優勝 | 宝塚記念7着。1週前追い切りは力強く併入 | 秋初戦で実績を発揮し、連覇できるか |
| コスモキュランダ | 有馬記念2着など中山で好実績 | 宝塚記念4着。1週前は3頭併せで最先着 | 得意舞台と休養を挟んだ臨戦で勝利へ届くか |
| ジューンテイク | 芝2200メートルのGⅡで2勝 | 宝塚記念8着。1週前は併せ馬で1馬身先着 | 距離適性を生かして巻き返せるか |
| エセルフリーダ | 中山コース4連勝中 | 中山牝馬Sで重賞初制覇。1週前は3頭併せで最先着 | 得意コースで重賞連勝につなげられるか |
| パンジャ | 前走内容への高い評価 | 実績馬相手の番狂わせ候補 | 前走の走りを今回の相手関係でも示せるか |
実績の中心はレガレイラ、対抗する有力候補はコスモキュランダ。そこへ距離適性やコース実績、直近の走りを武器にした馬が加わる構図です。注目する根拠を分けておけば、名前の印象だけで評価が上下しにくくなります。
レガレイラは連覇の中心候補――前年の勝利とGⅠ3勝が支える評価

このレースを勝った実績が、今年の比較の出発点
レガレイラの大きな強みは、GⅠ3勝という実績に加えて、昨年のオールカマーを勝っていることです。格上の舞台で結果を残しているだけでなく、今回と同じレースでも勝利を挙げています。能力面と舞台経験の両方から、連覇を期待できる立場です。
さらに、オールカマーの勝ち時計ランキングでは、昨年のレガレイラが1位となっています。前年の勝利は、時計の比較でも目を引くものだったわけです。優勝という結果に加えて、その勝ち方を振り返るうえでも注目できる実績でしょう。
今年は昨年と同様のローテーションで始動します。前年に結果を出した流れで秋を迎える点も、今回のレースを考える材料です。連覇への期待は、単に「去年勝ったから」という一言ではなく、GⅠ実績、当該レースの勝利、秋の始動過程という複数の要素に支えられています。
宝塚記念7着は、馬場の影響も含めて捉えたい
前走の宝塚記念は7着でした。着順だけを並べると、同じレースで4着だったコスモキュランダに先着を許した形です。一方で、レガレイラにとっては馬場に苦しみ、不完全燃焼となった一戦でもありました。
そのため、前走比較では「コスモキュランダが先着した」という事実と、「レガレイラは馬場の影響を受けた」という内容を合わせて考える必要があります。着順は大切ですが、それだけで今回の力関係を決めると、レースの中身が置き去りになってしまいます。
レガレイラを評価する軸は、宝塚記念での着順から、得意な走りを発揮できるかどうかへ移ります。前年のオールカマーで示した力を再び出せるなら、今回も首位争いの中心と考えられます。
1週前は長めから追われ、力強く併入
1週前追い切りは美浦Wコースで併せ馬を行い、7ハロン96秒1、終い11秒5を記録しました。長めから追われ、力強い脚取りで併入。秋初戦に向けて、予定に沿った調整が進んでいます。
ここで注目したいのは、終いの数字だけではなく、長めの距離から負荷をかけて動けている点です。実績があっても、休養明けには現在の動きが気になるもの。その意味で、今回の追い切りは連覇への期待を支える材料になります。
想定騎手は戸崎圭太騎手。実績面では主役となるレガレイラが、秋初戦でどのようにレースへ入っていくか。まずはこの馬の走りを基準に、挑戦勢との比較を進めるのが自然です。
コスモキュランダは中山実績と追い切りが魅力――昨年8着からの巻き返しへ
弥生賞勝ち、皐月賞2着、有馬記念2着の舞台へ
コスモキュランダは、2024年の弥生賞ディープインパクト記念を勝ち、同年の皐月賞で2着。さらに2025年の有馬記念でも2着に入り、中山で高い能力を示してきました。
この中山実績は、レガレイラに挑むうえで大きな武器です。今回の比較では、レガレイラが「前年のオールカマー優勝」を持つのに対し、コスモキュランダは「中山の大舞台で重ねた好走」を持っています。同じ競馬場への適性でも、裏付けの形が異なります。
GⅠ制覇を目指して復帰する今回は、得意舞台で改めて存在感を示したい一戦。2024年の弥生賞以来となる勝利へ向け、上位争いに加わるだけでなく、最後に先頭へ立てるかが焦点です。
宝塚記念では逃げて4着、前走比較で存在感
前走の宝塚記念では、意表を突く逃げを打ち、最後まで踏ん張って4着に入りました。直前の豪雨が味方した面もあるものの、GⅠで見せ場をつくった内容は、地力を感じさせるものでした。
レガレイラの7着、ジューンテイクの8着と比べると、同じ前走で最も上の着順を残したのはコスモキュランダです。直近のGⅠで何を見せたかを重視する読者には、特に気になる存在でしょう。
また、前走で逃げて粘った経験は、今回の展開を考える材料にもなります。自分から動く形で力を発揮できれば、追い上げる相手に対して先に勝負を仕掛ける選択が見えてきます。レガレイラとの対戦では、仕掛けのタイミングが見どころになりそうです。
昨年と今年では、レースまでの過程が違う
昨年のオールカマーは8着でした。ただ、そのときは札幌記念からの参戦で、十分にリフレッシュする期間がない臨戦過程でした。今年は宝塚記念のあとに休養を挟んでおり、前年とは異なる流れで中山へ向かいます。
この違いは、昨年の着順を評価する際に押さえたいポイントです。同じレースへの再挑戦でも、そこに至る過程まで同じとは限りません。今年のコスモキュランダは、休養効果と現在の動きを合わせて見ることで、巻き返しの可能性を考えやすくなります。
1週前追い切りは美浦Wコースで6ハロン79秒9、終い11秒4。前を進む僚馬2頭をかわし、3頭併せで最先着しました。動きには迫力があり、復帰戦に向けて期待を持てる内容です。
想定騎手は横山武史騎手。中山実績、宝塚記念4着、休養を挟んだ臨戦、力強い追い切りがそろい、レガレイラに迫る根拠は明確です。前年8着という数字に、今年の評価まで預けてしまうのは早そうです。
ジューンテイクは2200メートル実績で比較したい

続いて、距離適性の観点から注目したいのがジューンテイクです。芝2200メートルでは京都新聞杯と京都記念を勝ち、GⅡで2勝を挙げています。今回も同じ距離のGⅡとなるため、この実績は分かりやすい評価材料です。
レガレイラのGⅠ実績やコスモキュランダの中山実績と並べると、ジューンテイクは「距離を基準にしたときに浮かび上がる馬」と整理できます。競馬の比較表には、格、コース、距離など複数の列があります。この馬は2200メートルの列に、しっかり印を付けたくなる存在です。
宝塚記念8着から、得意距離のGⅡで反撃へ
前走の宝塚記念は8着でした。今回はその一戦からの巻き返しを狙います。注目点は、前走着順そのものよりも、芝2200メートルのGⅡで結果を出してきた実績を再び生かせるかどうかです。
1週前追い切りは栗東CWコースで併せ馬を行い、1馬身先着。仕上がりの良さを感じさせる内容で、反撃に向けた材料があります。距離実績と現在の動きを組み合わせると、前走8着だけで評価を下げきれない存在です。
レガレイラとコスモキュランダに注目が集まる構図の中でも、ジューンテイクには独自の比較軸があります。芝2200メートルでの実績を重く見るなら、上位候補として検討したい一頭です。
宝塚記念で6着以下だった馬の傾向も後押し
オールカマーの傾向として、前走が宝塚記念で6着以下だった馬は複勝率50%という数値があります。ジューンテイクは前走8着で、この条件に当てはまります。
この数値は該当条件の馬をまとめた成績です。ジューンテイクの評価では、ここに2200メートルの重賞実績と追い切りでの先着を重ねると、巻き返しを考える根拠が具体的になります。数字だけが先走るより、馬自身の実績と歩調を合わせたほうが比較しやすいでしょう。
エセルフリーダとパンジャ――中山適性と前走内容から挑戦勢を見る
エセルフリーダは中山4連勝、得意舞台で重賞連勝を狙う
エセルフリーダは春の中山牝馬Sで重賞初勝利を挙げ、中山コースでは4連勝中です。今回の舞台を得意としている点では、コスモキュランダとともに注目したい存在です。
ただし、中山実績の中身は異なります。コスモキュランダは皐月賞や有馬記念での2着があり、GⅠでの好走が強み。一方、エセルフリーダは中山で勝利を重ね、重賞制覇までつなげている点が魅力です。前者は大舞台での実績、後者は得意コースでの連勝という形で比較できます。
前走後は放牧に出され、秋へ備えてきました。今回はエリザベス女王杯を見据えた秋初戦で、牡馬を含む相手との対戦となります。中山での連勝を今回の相手関係でも伸ばせるかが見どころです。
1週前追い切りは美浦Wコースの3頭併せで最先着。武藤調教師も、1週前の段階として良い状態と評価しています。得意舞台に加え、秋初戦へ向けた動きも評価材料となります。
エセルフリーダを比較に加えると、今年のオールカマーは実績上位馬だけの話で終わらなくなります。中山で勝ち続けてきた馬が、どこまで相手の層を突破できるのか。コース適性を重視するなら、見逃せない一頭です。
パンジャは前走の質を評価する番狂わせ候補
パンジャは、前走内容の優秀さから注目される存在です。実績馬を相手に番狂わせを起こす可能性がある馬として、今回の比較に加えておきたいところです。
レガレイラを積み重ねた実績から評価するのに対し、パンジャは直近のレース内容から評価する形になります。過去の肩書と最近の走り、どちらへ重みを置くかによって、受け止め方が変わる馬です。
今回の焦点は、評価された前走の走りを、強い相手がそろうオールカマーでも示せるかどうか。実績上位馬に割って入る候補を考える際、パンジャは別の角度から検討できる存在になります。
エセルフリーダが中山での連勝を武器にするなら、パンジャは前走内容が武器。挑戦勢をひとまとめにせず、それぞれの根拠を分けておくと、人気や知名度だけに引っ張られずに比較できます。
前走と調教を横に並べると、評価の違いが見えてくる
宝塚記念組は、着順と内容をセットで比較
主要な比較対象になるのは、宝塚記念から向かうコスモキュランダ、レガレイラ、ジューンテイクです。同じレースを走った馬同士なので、前走の着順は力関係を考える出発点になります。
| 馬名 | 宝塚記念の着順 | 前走・今回につながる材料 |
|---|---|---|
| コスモキュランダ | 4着 | 逃げて最後まで粘り、地力を示した。今回は好実績の中山 |
| レガレイラ | 7着 | 馬場に苦しんだ一戦。前年に勝ったオールカマーで連覇を狙う |
| ジューンテイク | 8着 | 芝2200メートルのGⅡで2勝という実績を生かし、反撃を目指す |
前走での到達点を重視するとコスモキュランダが目立ちます。一方、今回のレース実績まで含めるとレガレイラ、距離と格の組み合わせではジューンテイクにも評価材料があります。
つまり、宝塚記念の着順は比較の入口です。そこへ中山との相性、前年のオールカマー、2200メートルの重賞実績を加えていくことで、今回の順位争いを考えやすくなります。
1週前追い切りは、それぞれの動きと負荷に注目

| 馬名 | コース | 時計・併せ馬の内容 | 評価したい点 |
|---|---|---|---|
| レガレイラ | 美浦W | 7ハロン96秒1、終い11秒5。併入 | 長めから追われ、力強い脚取り |
| コスモキュランダ | 美浦W | 6ハロン79秒9、終い11秒4。3頭併せで最先着 | 先行する2頭をかわした迫力ある動き |
| ジューンテイク | 栗東CW | 併せ馬で1馬身先着 | 巻き返しへ向けた仕上がりの良さ |
| エセルフリーダ | 美浦W | 3頭併せで最先着 | 秋初戦へ向けた順調な調整 |
レガレイラは長めから負荷をかけた動き、コスモキュランダは僚馬をかわす際の迫力が目を引きます。ジューンテイクとエセルフリーダも併せ馬で先着しており、それぞれに好材料があります。
追い切りの比較では、計測距離やコースを含めて見ると特徴が整理できます。レガレイラとコスモキュランダの終いだけを比べるより、「どれだけの距離を走って、どのように動いたか」に目を向けたいところです。数字の小数点にも仕事はありますが、全部を任せると少々忙しすぎます。
中山芝2200メートルの展開は、早めに動く馬と追う馬の攻防に注目
今年のオールカマーを展開面から見ると、外回りの芝2200メートルで、長く脚を使う勝負になる可能性が注目されます。直線だけの加速に加えて、勝負どころから脚を持続できるかが比較のポイントです。
その中で鍵を握りそうなのがコスモキュランダ。宝塚記念では逃げて粘っており、今回も早めに動く形なら、後ろの馬へ追走と仕掛けの判断を迫ることになります。レガレイラとの比較では、コスモキュランダが先に動き、レガレイラが追い上げる形が一つの見どころです。
ジューンテイクは、2200メートルの重賞で示してきた力を、こうした持続力を問われる勝負で発揮できるか。エセルフリーダは、中山で重ねてきた勝利を今回の展開へつなげられるか。各馬の適性とレースの流れを組み合わせると、注目点が具体的になります。
過去10年は先行と差しが4勝ずつ
| 脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 1 | 2 | 0 | 7 |
| 先行 | 4 | 4 | 3 | 25 |
| 差し | 4 | 2 | 5 | 32 |
| 追込 | 1 | 1 | 1 | 35 |
| マクリ | 0 | 1 | 1 | 1 |
勝利数は先行と差しが4勝ずつ。複勝率では先行が30.6%、差しが25.6%で、先行がやや上回っています。逃げも複勝率30%を残しており、前で運べる馬に注目できる傾向です。
差しも勝利数では並んでいるため、前に行くだけで決まるレースではありません。先に動いた馬がどれだけ脚を保ち、追う馬がどこから差を詰めるか。その攻防を、各馬の実績と合わせて見るのが今回の楽しみです。
過去10年の人気傾向――勝ち馬候補と相手候補を分けて考える
勝ち馬はすべて5番人気以内

過去10年の勝ち馬は、すべて5番人気以内から出ています。1番人気は4勝、4番人気は2勝、5番人気は3勝。人気上位が勝ち切る傾向の中でも、1番人気だけに勝利が集中しているわけではありません。
| 人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 4 | 2 | 0 | 4 |
| 2番人気 | 1 | 2 | 1 | 6 |
| 3番人気 | 0 | 3 | 3 | 4 |
| 4番人気 | 2 | 0 | 1 | 7 |
| 5番人気 | 3 | 1 | 0 | 6 |
| 6~9番人気 | 0 | 1 | 4 | 35 |
| 10番人気以下 | 0 | 1 | 1 | 38 |
1番人気の複勝率は60%。また、2着馬も10頭中9頭が6番人気以内から出ています。一方で、3着馬の半数は6番人気以下でした。
この違いは、レースの結末を考える際に役立ちます。勝ち馬は上位人気から出ていても、3着まで人気順に収まるとは限りません。勝利を期待する馬と、上位に食い込む可能性を評価する馬は、分けて整理したい傾向です。
今年なら、実績上位のレガレイラとコスモキュランダを比較しつつ、ジューンテイク、エセルフリーダ、パンジャの強みも検討する形が考えられます。それぞれに評価する理由があるため、主役を決めたあとも比較表には仕事が残ります。
今回の人気に加え、前走での支持も判断材料
前走1番人気だった馬は、過去10年で4勝、2着3回。複勝率58.3%、単勝回収値238という成績です。前走2番人気だった馬も3勝を挙げ、複勝率38.5%、単勝回収値155となっています。
ここで見ているのは、オールカマー当日の人気ではなく、前走でどれだけ支持されていたかです。今回の人気別成績とは別の評価軸になります。直近の着順に加えて、そのレースで期待されていた度合いにも目を向けると、比較の幅が広がります。
当日の人気は今回の相手関係を含む評価、前走人気は前のレースでの評価。それぞれを分けて扱うことで、「今の人気」と「前走までの期待」を混同せずに整理できます。
前走レース・枠順・血統から、比較をもう一段深める
宝塚記念と天皇賞・春を経由した馬が2勝ずつ
前走別では、宝塚記念組が2勝、2着1回、3着2回、着外9回。天皇賞・春組も2勝を挙げ、2着1回、着外7回となっています。GⅠから向かう馬の実績が、オールカマーでも結果につながっています。
今年の有力馬では、レガレイラ、コスモキュランダ、ジューンテイクが宝塚記念からの参戦です。前走でGⅠを走った経験に加え、それぞれの着順と内容、今回の舞台への適性まで比較できる組み合わせになっています。
一方、過去10年では函館記念、小倉記念、エプソムC、ヴィクトリアマイル、ドバイシーマクラシック、マーメイドSからも勝ち馬が出ています。宝塚記念組の実績を評価しながら、別の路線で力を示してきた馬にも目を向けるのが、今年の比較にも合っています。
枠順は全枠に勝利、1枠は2着が5回
枠順別では、過去10年に1枠から8枠まですべての枠から勝ち馬が出ています。勝利数は3枠と4枠が2勝ずつで、そのほかの枠は1勝ずつです。
特徴的なのは1枠の2着が5回あること。勝ち馬の枠だけを見ると広く分散していますが、2着まで視野を広げると内枠の実績が目に入ります。枠順を比較に使うなら、勝利数と上位入線の内訳を分けて見ると整理しやすくなります。
今年も、各馬の強みに枠順を重ねることで展開を考えやすくなります。特に、前で運ぶ形や早めに動く形を評価する馬は、どこからレースを進めるかが見どころにつながります。
血統ではサンデーサイレンス系の勝利数が目立つ
種牡馬の系統別では、サンデーサイレンス系が5勝、ロベルト系が3勝。ロベルト系は勝率23.1%を記録しています。キングカメハメハ系とその他のノーザンダンサー系からも、それぞれ1頭の勝ち馬が出ています。
血統面では、長く脚を使う展開を想定し、持続力に注目する見方もあります。ニジンスキーの持続力という観点も、芝2200メートルのロングスパート戦を考えるうえでの着眼点です。
実績、前走、調教で候補を比較したあとに血統を重ねると、評価の順序が整います。馬名、着順、調教時計、血統を一度に広げると、予想机が年末の書類棚のようになりがち。まず各馬の主な強みを押さえ、そのあとに補助的な材料を足していくと見通しがよくなります。
秋の大舞台につながる一戦――オールカマーの位置づけ

オールカマーは1955年に創設され、「すべての挑戦者」という意味を持つレース名が付けられました。出走馬へ広く門戸を開く趣旨が、その名前に込められています。
創設当初は中山芝2000メートルのハンデ戦で、1984年から芝2200メートルが定着しました。同年のグレード制導入ではGⅢに格付けされ、1995年にGⅡへ昇格。秋の中距離路線で重要な一戦として位置づけられています。
2026年は9月20日の中山11Rで行われ、13頭が登録しています。1着馬には天皇賞・秋の優先出走権が与えられます。賞金は1着6700万円、2着2700万円、3着1700万円、4着1000万円、5着670万円です。
レガレイラは連覇を懸けた秋初戦、コスモキュランダはGⅠ制覇へ向けた復帰戦、エセルフリーダはエリザベス女王杯を見据えた始動戦。それぞれの秋の目標へ向かう途中でありながら、この一戦自体にも大きな意味があります。
挑戦者がレースを動かしてきた歴史
オールカマーは、1986年から1994年まで地方競馬招待として行われた歴史があります。外国産馬は1978年から、外国馬は1995年から出走可能となり、さまざまな挑戦者を迎えてきました。1997年にはアブクマポーロも参戦しています。
印象的な一戦として挙げられるのが、1993年のツインターボです。大逃げを打ち、ライスシャワーら強豪を破りました。実績ある馬がそろう舞台でも、レースの運び方によって挑戦者が主役になる。その面白さを感じさせる勝利です。
今年も、前年覇者の連覇に注目する一方で、挑戦勢がどこで勝負を動かすかを見たいところ。コスモキュランダの早めの仕掛けや、それぞれの適性を生かした走りが、レースの見どころを広げてくれそうです。
最終展望――中心はレガレイラ、迫るコスモキュランダと適性ある挑戦勢
今年のオールカマーは、レガレイラを中心候補に据え、コスモキュランダを有力な対抗候補として比較する構図です。レガレイラにはGⅠ3勝と前年の優勝、コスモキュランダには中山のGⅠでの好走と宝塚記念4着という明確な根拠があります。
レガレイラは、馬場に苦しんだ前走から、昨年勝った舞台で本来の力を発揮できるか。長めから追われた1週前の動きは、連覇へ向けた好材料です。コスモキュランダは、昨年と異なる休養を挟んだ臨戦と迫力ある追い切りを生かし、得意の中山で久々の勝利を目指します。
その2頭に続いて注目したいのが、2200メートルのGⅡで2勝を挙げるジューンテイク、中山4連勝中のエセルフリーダ、前走内容で評価されるパンジャ。それぞれの強みは、次のように整理できます。
- 実績と前年のレース適性を重視するならレガレイラ。GⅠ3勝に加え、前年のオールカマー勝利が評価の柱です。
- 中山の大舞台での好走と前走内容を重視するならコスモキュランダ。休養を挟んだ過程と1週前の動きも注目できます。
- 2200メートルの重賞実績を重視するならジューンテイク。得意距離のGⅡで巻き返しを狙います。
- 中山での連勝とコース適性を重視するならエセルフリーダ。重賞初制覇から、さらに相手の層を突破できるかが焦点です。
- 直近の走りの質から番狂わせを考えるならパンジャ。前走の好内容を今回の相手にも示せるかに注目です。
過去10年は勝ち馬がすべて5番人気以内から出る一方、3着馬の半数は6番人気以下。中心馬の評価を固めつつ、異なる強みを持つ挑戦勢を比較することが、今年の見どころにもよく合います。
勝負どころでは、先に動く馬がどこまで脚を保ち、追う馬がいつ差を詰めるのかに注目したいところです。レガレイラの連覇か、コスモキュランダの復権か、それとも適性と勢いを持つ挑戦者か。秋の主役争いへ向けて、まずは中山芝2200メートルの攻防を楽しみましょう。




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